人気ブログランキング | 話題のタグを見る
札幌戦の感想
を書いてなかったので、まあ、せっかく良い試合して逆転勝ちだったので、ちゃんと残しておこうと。
夜7時半をまわって気温32度とかフザけたコンディションだったわけですけど、その割にはよく動けていたし、札幌は少し重かったのかな。ほぼずっとボールをキープした状態でゲームを進められたので、そこは狙い通りなのかな。
前半頭からボールはまあまあ動いてたけど、ちょっと札幌に引っ掛けられてボールを前に運ばれたりしてて、失点もボランチのところでギャップが出来ちゃったのと、吉田が対応のミスというか、内村から目を切っちゃったので、そこから裏を使われたのが残念。
まあ、でもすぐに取り返したし。次男の反転、菊岡の詰め。何よりクロスを上げた福田の判断と、そこに至る組み立ての確かさは感じました。
しかし飯尾が全開でしたね。キレキレでしたね。対面の藤田あたりのマークをまったく問題にしてなかったですね。ちょっと驚くぐらいの良さ。後ろから出たボールの収まりも良かったし、平本との距離感も良く、次男とうまくポジション入れ替えながらゲームを優位に進めるキーになってました。
後半になって札幌がシステムを変えてきて、後手踏むかな?という場面もあるにはありましたけどね。こちらの右サイドを深くまで行かれる場面もあったし、特に後半から出てきた近藤が非常に煩い選手なので、そこでかき回されるのはイヤだったかなと。
でも実際、ピンチと言っても、本当に札幌のシュート本数分ぐらいしかなかったし。何よりCKを一本も取られなかったんで、精神的にもラクだったかな、と。
全体として、ボールの動かし方、特に長短の変化が良く、札幌の守備が的を絞りづらい状況をずっと作れたという点はありそう。サイドに長いボールを入れるにあたって、センターバックの2人からのフィードにブレが少なく、思い切って出て行けてたと思います。ボールを奪う場面で(札幌の判断の遅さが少し出たけれども)、ちゃんと寄せて、コース切って、挟んで、という「リズム」が良い。考えずに出来てる感じがする。そこで奪ったボールを「前に付けて」「自分が出る」ところまで、きちんと整理されてる。そこで判断が遅くならないから、ボールの動かし方に迷いが少なく見える。大したもんだな、と。
あまりにヒマだった土肥ちゃんがちょっとダルそうだったり、ヒマに飽かせたセンターバックの2人がやたらゴリゴリ上がって来てたりしたのがアレでしたが。
札幌はどうも攻めの場面で不必要にリスクの高いプレーをしたり、つながればチャンスの場面でミスを重ねたりとかが出てしまい、残念な感じ。ヴェルディからすれば、楽をさせてもらったなと。人数かけて厚い守備をしいてたけど、パスレシーバーに対しての守備はずっとズレてたしね。
ただ1-1のまま推移してたので、引き分けも仕方ないかなという感じもあったんですけど、最後に平本が捻じ込んで逆転だったので、ま、大団円という事なのかな。失点の場面に絡んじゃった吉田がしっかりアシストしたので、本人もホッとしたろうと。直前にトラップミスでチャンスを潰しちゃったので尚更かな。
ただどうしてもこれだけボール動かせるチームになってきてると、パーツごとのバランスとかは気になってくる。怪我がまず一番怖い。幸いな事にレギュラーには長期故障者が出てないものの、この先、疲労が溜まっていけば必ず問題になってくるだろうし、実際、全員どこかしら痛んではいるのだろうな、とも思うし。どうしても個々にちょっとずつアンバランスなところがあるチームなので、今はそれが上手い事連結されてるけれども、疲労が重なってくれば欠点はより顕著になりやすいしね。そこらへんは監督がうまくマネジメントしてあげて欲しいけど。
このペースが持続してくれればナァ、と願わずにいられんすよね。良いサッカーと呼べるものになってきてる。
それを実感できる試合でした。
# by eixeix | 2010-08-18 11:57 | サッカーとか。
相変わらず
それなりにガタガタと忙しくやっております。
お盆すな。一般企業様がお休みの間は、それはそれでやることが多ぅございます。はい。

ヴェルディは甲府に続いて柏と上位ワンツーを2タテ。大したもんですな。
現地行けず、映像レベルでもダイジェストぐらいしか見てないんですけど、結構ハッキリとリズム感の良さが出ていて、なんかこう、不思議なほどの統一感と充実感が垣間見えます。人間ってすごいな、と思います。
クラブユースの決勝は見に行けたんですけど、これがもう、良くも悪くも若さだなと。
前半は柏のパスゲームが良くて、それに対してパスディフェンスが出来てない、具体的には前の必要なポイントにプレッシャーがかかってない。ボールをラクに動かされてズレたところから一気にサイドのギャップを使われる。ありゃいかん、と思ってみてました。でも柏の相馬君にはスゴイ才能を感じるな。きちんと伸びたら、6~7年後の柏は確実に彼の時代になってるな。
一方でチラホラと柏の弱点も見える。ドリブルに対しては少しルーズな受け渡しがあるし、突けば脆そうな部分も見え隠れする。前からしっかり行けば意外とひっくり返せるかも、と思ってたら、後半から加速したもんね。若いよね。それでも柏のカウンターに何度かサイドバックの裏を突かれて危うかったですけど。
まあ、そこから逆転勝ちしたんだから、テクニカルにもそうですけど、メンタル面の成長なのかな、と思ったりしました。
小林祐希の才覚を今さらどうこう疑っても仕方ないですけど、彼がどの程度の器かもまだ見えているわけじゃないんで、しっかりと根を張って背丈を伸ばせるような環境を、大人が用意してあげて欲しいな、と率直に思います。その後も大学生に連勝して、天皇杯が見えてきてるしね。

代表監督選考もそれなりに注目してるんですけど、結論出ませんね、なかなか。
選ぶ側にももうちょっと具体的なイメージを統一して欲しいんですけど、単に技術委員長の好みの問題とかじゃ困るんだけどなあ。指針とかは作ってあるはずなのに、それが見えてこないんだとすれば、やっぱり協会全体が本当の意味で「世界のサッカーに詳しい」わけじゃないのだろうか?などと思いつつ。

不景気の上にクソ暑いとか色々めんどくさい昨今ですが、まあどうにか頑張りましょう。
# by eixeix | 2010-08-13 00:32 | 日常とか。
この2ヶ月ほど
本当に色々な状況に揉まれつつ、じっくり考えるような時間も少なくて。

ようやく何か書いてみようという気になったので、少し記す事にしようと。
6月は僕の誕生月で、小惑星探査機はやぶさが地球に帰還した日、アラフォーへの階段をまた一歩上っていたりしました。
それから10日と少し後、僕の父が亡くなりました。
1年前に末期の小細胞肺ガンと診断され、一時は小康状態にもなりましたが、5月に入ってから急激に容態が悪化し、闘病の末、家族に看取られながらの最期でした。
折りしもW杯が始まり、父も病床で付き添いの家族と共に、少し試合を見たりしました。そして日本がデンマークを破った日の翌朝に、この世を去りました。
思えば親孝行をした記憶など欠片もなく、ただひたすらに脛を齧っていた記憶だけで、本当に申し訳ないと思うばかりで。父と病室で2人きりで過ごす時間を幾許かでも持てた事が、少なくとも僕には、まだ救いであったと、そうも思っており。
故人は「葬儀などするな」という意向であったようでしたけれど、周囲からの強い勧めもあって結局は葬儀を執り行い、本当にたくさんの方に参列して頂いて、改めて人徳なのだなと思いもし、一方で日々の仕事をする父の姿を亡くなってから多くの方から伺うというのもまた、こういう場があったからこそなのだなとも考え。
ただその後の各種累々たる相続やら名義変更やら要件の停止やらといった書類の山はいまだにすべて片付いてはおらず、「四十九日までにはどうにかしてやる」と気力を振り絞ってみたりしております。

W杯はそういう合間に見たためか、それなりにその時々に印象的で美しくて残酷なものでしたけれども、あまりに忙しい時間が過ぎて、寝たら忘れる事の方が多い始末というか。
それでも日本代表の「奮闘」は、深く刻まれる記憶として残っていくだろうと思わせるに足るものだったと。
語りたい事は多くあれど、僕個人の中にあって、それらはほぼ断片的で、総括するには少し心許ない感じがします。結局、「結構、楽しかったな」という、そんなまとめ方になってしまう。
親しい人が亡くなった悲しみとか喪失感とか、そうしたものを「埋め合わせる」のではなく、ただサッカーを楽しく見る事が「並立する」というのは、当たり前の事なんですが、不思議な感覚とも思えました。

そんな合間には参院選もありましたね。
想像通りというか、予告した通りというか、菅首相は自らの「口周りの軽さ」がアダになって、優位だった選挙戦を敗北へ導いてしまいました。
ねじれ国会などという言葉はともかくとして、政策決定のプロセスに多くの問題を露呈した民主党政権下においては、ここからどのように、政策議論と政策決定がなされているのか注目しています。が、どうにもこう、閣僚や議論の意思決定の段階や公表の仕方がおかしいというか、トチ狂ってるとしか思えないやり方が目に付き、イチイチ論っていてはキリがないので言いませんけど、もうダメなんじゃね?みたいな空気を感じます。まあ、ダメなりにダラダラやる、っていうのもひとつの方法論ですけど。

Jも再開しました。
西が丘には行きました。
ちょっと残念な引き分けでしたけど、それでもスタジアムの空気というか、音とか、振動とか、そういうもので五感と心を満たすのは、とても気持ちがいいと、改めて思いました。
クラブの経営問題については今なお厳しい状態にあって、楽観はもちろん出来ないわけですけれど、ただ可能性を目指して、みな出来る事からやっていくのだと、そこは変わらないんだろうと。

まあ、それでも日々、日常は続いていくわけです。
形を変えても、色や匂いが変わっても、どうにか続けていくわけです。
当たり前なんですけどね。
# by eixeix | 2010-07-28 23:42 | サッカーとか。