まずは今年一年、お世話になった皆様に心より御礼申し上げます。
今年は個人的にも色々とあった年でした。 不況の折、仕事の状況も徐々に変わりました。 それでもどうにか乗り越えました。 6月に父が亡くなりました。 8月には長男が生まれました。 クラブは存続の危機に揺れ、そして生き残りました。 なかなか味わい深いサッカーを見せ、少し力足らずに昇格を逃しましたが、 それでも将来への期待を感じさせるシーズンでした。 心配事も期待感も、悲しみも喜びも、多くを味わった年でした。 これからまだ、選手の出入りもあるでしょう。またそれもクラブのありようでしょう。 僕は僕で、また色々とやる事が増え、生活も変わりましたが、悪いものではありません。 そうやって日々は続くのだな、と思います。 だからというわけではないのですが、サイトを下記に移転する事にしました。 http://xeix.jp/ 来年も、どうぞよろしく。 #
by eixeix
| 2010-12-31 23:05
| 日常とか。
今季シーズンも終了。ヴェルディは天皇杯もないので、まあここでお疲れ様。
大きく総括するような事もないんですが、まあ、結構楽しめましたよ、今シーズンは。 愛媛戦も福岡戦も、それぞれスタジアムやテレビで見てはいたのですが、やっぱりこう、全体にいっぱいいっぱいな部分がある中で、それでも出すものを出して、色々と足りなかった部分であるとか、あるいは良かった部分であるとかをさらけ出した、そういうシーズン仕舞いであったのかなと思います。 水戸戦は前半から自分達のゲームが出来て得点も奪えて、後半は点が取れずに運動量が落ちてちょっと押し込まれてみたりという、まあ今年っぽい試合ではありました。ただシーズン頭からの進歩がこれほど実感できると、それはそれで満足感もあります。 平本がこの日も得点を挙げシーズン二桁得点となりました。数字的には喜んで良いものかどうか微妙な感じもしますが、それ以上に彼のスタイルがようやく確立したというか、「FW平本」として芯が通った一年だったように思います。ぜひ今年の感覚を大事にして、オフの間はしっかり意識高く持ってコンディションを作って、来季に良い形でつなげて欲しいもんだと。今年は特に飯尾がずっとキレが良く、運動量や積極性の部分で怖さを出してきていて、そういう組み合わせの良さみたいなものも一層感じられました。この試合で言えば、そこに河野のある意味で「好き勝手」な部分が良い形で加わっていたなと。河野自身は好き放題に動いていた感じですが、その自由度を周りが感じて、引き出していたようには思われます。まだ足りない部分は存分にありますけど、彼自身がもうチームの軸なわけで、そこを強く持って来季も一緒に戦っていただけると、色々と化ける部分も出てきそうに思います。 佐伯に代わってボランチで先発した和田ですが、縦への速さとか強さとか、ボールを運ぶ力という意味では佐伯と違う色を出していて、ゲームの質が変えられるな、と思いました。一方で守備面でポジショニングが悪かったり、食いつき過ぎたり踏み込みすぎたり、というような辺りでバタバタする場面もあり、まだまだ経験が必要だな、とも。途中で変えられちゃった高橋はカワイソウでしたが、まあこのところ同じような種類のミスを繰り返したりとかが目に付いていたので、オフで頭を冷やして、闘争心を出して、怠りなく体を作って、またシーズンに飛びこんで欲しいもんだと。失敗を糧とするのは若さの特権ですから。 試合に関して言うと、ボールをリズム良く動かせていて、つまりそれだけ人もリズム良く動いていて、その中でしっかり攻め切って点を取れた前半と、運動量が落ちて少し押し込まれて失点してしまった後半と、という、ある意味で今シーズンの特徴が良く出た試合でした。 何というか、「良い感じでゲームをやっている」はずが、そこに慣れてくるといつの間にか「落ちて」しまうところがあるのが今年のチームの問題としてはあるように思っていて、リズムは良くてもそのままダラダラとテンポが悪くなって、段々と悪い形でボールを失うようになっていったり、積極性が薄れてしまったりとか。そこは単純に技術的な問題では解決のつかないところだろうし、フィジカルも精神的な部分でも、もっとシビアにしていく必要のあるところなのかな。 あまり数字の話は好きではないのですが、ひとつの指標として。 今年の昇格ラインは勝ち点70(福岡は69で昇格)。一試合あたりの平均勝ち点は1.9ちょっとで、これは昨年の3位昇格した湘南もほぼ一緒。 対してヴェルディの今年の勝ち点は58。4勝分、というより感覚的には3勝3分だけ足りない。これ、結構大きな数字だと思うわけですよ。競り合いになるゲーム、あるいは力の拮抗した相手に対して、1点を奪う/守るというせめぎ合いのひとつひとつを大切にしないと、やっぱり届かない。かなり厳しい数字にも思えます。 今年の初め、確かにJ1昇格は現実的な目標とは言い難かった。それが可能であると信じていた人間も、いたとしてもごく少数だと思うわけです。にも関わらず、明確なゲームコンセプトと、そのバックボーンである技術と、何よりそれを果たそうとする団結力をこのチームは示しました。そこは非常に誇れる部分で、称えられるべきだと思います。確かに昇格というその可能性に迫る事は出来た。ただし結果として出て来た数字はそれほど甘い数字ではない。 本当に厳しい、大変なシーズンの中で、選手やスタッフの頑張りが伝わってくるサッカーを示してくれた事は、応援する立場とすればとても嬉しかったです。それは間違いなかったし、それなりに納得感のあるシーズンでもありましたが、一方で5位という結果に満足していてはダメだろうし、結果と向き合って足りない部分を突き詰めていく事も必要になってくる。現実問題として来季も大きな補強は無理であろうし、選手の流出を食い止めるにしても限度はある。そういう状況の中で、ゲームの質を高めながら、一方で結果、成績というものをシビアに求めていくべきだし、そうした姿勢を示す事がプロとしても凄く大事なんだろうと。来年は、今年よりももう一段高いレベルで色々な事を求められていく。それは期待でもあるし、可能性の追求でもあると思うし。 ただまずはしっかりとしたオフを過ごして頂いて、その上でまた来年、という事で。 追記でいくつか。 J1は神戸が逆転残留して、FC東京が降格する事に。ヴェルディサポーター的には微笑ましい展開だなぁ、と思いつつも、まあ、ヨソ様の事にあれこれ気を遣ってるほど余裕もないので、お互い頑張りましょう、という程度の話であるかと。 柴崎には川崎移籍の話があるとの事。いくつか候補はあったみたいですが、まあ、麻生グラウンド近いから、引越ししなくて良いよね、みたいな。実際のところ、川崎はこれから過渡期に入っていく様相だし、実は選択肢としては、結果を求められるという点で最もシビアな条件を選んだかな、とも思えます。ただそれもまた挑戦ですから。大卒でこのぐらいの年齢の選手は、あまりしがらみに捉われずに、自分の人生に責任持ってチャレンジしていく時期なんだと思いますね。健闘を祈ります。 あとはまた追々。 #
by eixeix
| 2010-12-09 01:48
| サッカーとか。
と、捉えるよりないかな、というのがジェフ戦の感想。
負けたゲーム、殊にそれが大事なゲームで、かつ逆転負けとくれば、それはチームの現状に対して批判的になっても仕方がない部分はあるかと。 ただ一方で、今のチームに対する評価の基準をどこに置くのか、というのは、やっぱ考えなきゃいけないところでもあるのだろうとも思うわけで。 フォーメーション的な問題、選手交代を含めた采配面、選手のプレーの質など、どこが良かったのか、あるいは悪かったのか、というのを判断するにあたって、その観点については、やっぱりシーズン当初から見てきているわけだから、それぞれの段階を踏まえた上で比較して、良く知っているはずの選手達の現在地について「あれも出来てない、これも出来てない」という減点していく形での評価は、率直に言えばフェアじゃないかな、と思えるのでちょっと差し控えてしまうところがあるんだな、と自分では思う。 もっと砕けて言えば、シーズン頭に昇格の可能性であるとか、あるいは昇格争いに終盤まで絡むであるとか、そういうシーズンを期待はしても、信じてはいなかったな、という自分に対して省みるところがあるからで。 ゲームを見ながら選手個別に「出来が悪い」とか、「期待以下である」とか、「伸び悩んでる」とか、そう感じる事はある。率直にそれはあるけれども、じゃあ一方で「そうは言うけど、現状のプレーをシーズン当初の段階で期待していたか、予想していたか」と自分に問う部分があって、疲労の部分、戦いながらもがいてる部分、脱皮しようと試行錯誤しているであろう部分を無視して「ダメだ」と選手や監督を切ってしまうことは、それはやっぱこう、卑怯な感じがしてしまうわけだ。 プロは結果がすべてと、少なくとも選手達はそれを肝に銘じてやってるであろうと(サポーター個人としての僕はそうは思ってないとしても)。ただ相手のある戦いなのだから、現状の目一杯が通じないことだってある。失敗も、ミスも、間違いもある。あると認めた上で、それはそれで成長の糧とする他はなく、そうした「糧」を許容する事が出来るかどうかは、実はサポーターもシーズン当初には己に問うていた部分ではなかろうか、とも思うわけで。 してみるとこのジェフ戦というのは、ある意味で自分達なりの戦いをやり、通用した部分と通用しなかった部分があり、やっぱり通用していなかった部分、それはひょっとしたらシーズン前から潜在的に抱えていたかも知れない部分において足りていなかったとするならば、ぶっちゃけてしまえば「しょうがない」と受け入れる以外に何かあるんだろうか?と思ってしまったわけだ。 前半、少し飛ばしているかな、と思えた。先制した形は、ある意味で今シーズン磨いてきたスタイルをストレートに出せた。文句を言わせない形でゴールを奪った。そこは十分な評価をされて然るべきだと思う。けれども、ハーフタイムにちょっと嫌な感じがしていたのも事実で、「バランスが悪いな。最後まで持つかな」というところがあった。攻勢を押さえ込む一方で、ジェフの、特に最終ラインとボランチは経験も豊富で技術もあるタフな面子であり、特に両サイドバックに対するケアによる中盤への負荷は非常に大きかったのがハッキリしていたからで。さらに選手のコンディションにも不安感があり、結局、2列目を総取っ替えするしか采配の手がなかったのも現実だと思う。 後半、長めのボールをシンプルかつ積極的に使い、詰められてもサイドチェンジをしながら、球際を強くセカンドボールに執着するスタイルでジェフは押し上げてきた。J2にはそういうチームがいくらもあるし、それが珍しいわけでもないけれど、そこでキープする力、個で押し上げる力では、確かに優位な部分があって、体力勝負に持ち込まれてしまった時にヴェルディの苦しい部分が露呈したとも言える。ジェフのシュート数が多かったわけでもないし、失点シーンはトリックをまぜたセットプレーからと個人技によるミドル。ただそれをあの場面で「出す」力があるところに、つまり選手の経験とクオリティの差があるんだろうと思う(ただそのクオリティを集約して出す力があれば、ジェフはもっと有利な立場でシーズンを過ごせたはずだとも思うが)。 必然の負けとまでは思わないし、もう少し運があれば、と思う部分もないではない。が、一方で後半になってもミスを極力出さなかったジェフの守備中央ブロックに対して抗するほどの個力が出せなかったのも事実で、そこは本当に采配や選手の配置で対抗できたかと言えば、正直、疑問符が付く。 確かに「べき論」を積み上げていく、ないし色んな希望的観測を加える事も可能だろうけれど、「もっと出来るはずだ」という言葉を言おうとすると、「本当にそこまで期待してたか?」という反問も返ってくる。そういう意味で、今シーズンの選手達は、僕の予想以上の戦いをしてくれたと思っている。 満足もしていないし、残念でないとも思わないし、厳しい言葉を言いたい思いもたくさんあるにせよ、少なくともこの内容と結果を許容する事は出来る。 ただ、もっと限界を引き上げる事は十分に可能だと断言できるし、そうしたトレーニングをしていくためには、選手の努力や監督の努力だけでは、やっぱり不足してるのかな。環境やスタッフも含めて、もう少し工夫して整えてあげる事は出来るんじゃないかな、などとぼんやり試合後に思ったりもした。 たくさんのお客さんが見に来てくれて、この試合のヴェルディをどう評価してくれたかも分からないけれど、前半、得点が入ったあの瞬間の興奮とか、負けた時のあの悔しさとか、それでも「頑張れ」と声をかけてやりたくなる気持ちとか、そういうものを少しでも共有できた人がいたとしたら、それはひとつの、チームとしての、クラブとしての小さな前進であろうと。 とりあえず、数字上の可能性は残っているので、そこをモチベーションに最後までやり切って欲しいと思う。 #
by eixeix
| 2010-11-16 00:00
| サッカーとか。
|
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