カテゴリ:サッカーとか。( 171 )
シーズンの終わり
ゲームの内容からして、ドローというリザルトは妥当なものだった気はします。
一方で、個々の選手の持っているものだとか、この一年での上積みであるとか、それぞれに発揮できていたと思える部分があって、苦労はあったけれども、決して無駄ではなかったのだなと、そのように思いもしました。
プレスに押されている場面で、前への収め方にもっと工夫が欲しかった、あるいは、バックラインも含めてしっかりとボールをキープし、動かす力がそれぞれに備わって欲しいとも思える、そういうところはまだまだあって、服部がいない来期に向けては、更なる苦労がありそうだなー、というのは、偽らざる気持ちですが、一方で、井上平や永里のように、得点したというだけではなく、守備でも、またボールのないところでも、それぞれにしっかりと自分のタスクをこなせていた選手もいたわけで、それが全体の意識とちゃんとリンクして発揮できるようなチームにしていって欲しいなと、今の時点ではそのように思います。
今季限りの選手たちについては、それぞれあるのですが、でも取り合えず、二人だけ。
まず服部。
厳しさと温かさを兼ね備えたパーソナリティ、経験に裏打ちされた判断力の高さ、それを支える技術の質という、サッカー選手にとって必要なものをたくさん備えていて、僕にも見ていてとても勉強になる選手でした。守備面でのバランス感覚には何度も唸りましたし、若い頃はあのジュビロでは「下手っぴ」扱いだったようですが、やっぱり努力は裏切らないのだな、と思わせる左足からのフィードの質の高さもまた、大きな見所でした。彼の傍でプレーを見ていた若い選手たちが、今後の糧にして欲しいと願っています。まだまだ元気ですので、色々と寄せる荒波の多いJリーグですけれども、現役にこだわって欲しいですし、ぜひより一層のご活躍を期待します。
次いで義成。
2002年の開幕前だったと思いますが、高桑、柴崎、高木という3人のGKに関する評価を聞かれて「この3人の中では、高木がベストだと思う」と答えました。GKに必要な要素として、「技術、メンタル、キックの質、何より声の大きさ」が重要だと思っていて、そうしたものを揃えた素材として、非常に優れていると感じたからです。あれからもう随分経ったものだと思いますが。
ここしばらくは、色々と苦悩も多かったでしょうけども、まだ30ですから。GKとしてはこれからですから。尊敬する本並さんが、ヴェルディに来たときは32ぐらいだったと思います。それを考えれば、ここからドンと一伸びできるだけのポテンシャルは持っていると思いますので、ぜひこれを大きなチャンスと捉えて精進して下さい。期待しています。

最後に。
林健太郎が引退したとの報せ。最終節の前日に発表するのも彼らしい、というか。
試合後の飲み屋で、さわさんと「やっぱり寂しいね」と話しました。
今でこそガンバの遠藤の代名詞である「コロコロPK」も、かつてのヴェルディにおいては林健太郎こそがその代名詞であり、「桜井がPKを取って、林が決める」というのは、つまり李ヴェルディにおける必然かつ必勝の一手であり、よく言えば見慣れた光景、風物詩(?)であり、横を転がりぬけていくボールに気づいたGKが見せる「何だよそれ」という落胆の表情は、絶好の酒の肴であり、至福の瞬間でした。
高い上背とがっしりした体幹とは裏腹に柔らかい身体とそこに裏打ちされた懐深いプレー、戦術眼の確かさ、視野の深さ、長短のパスを優雅に操る「マエストロ」。突撃してくるアタッカーの前に立ち、すいっとボールを掬い取ってしまう不可解なボール奪取能力。色々と思い出させる場面それぞれが、彼のプレーのように、淡く柔らかい印象を持っています。
師匠・李国秀が彼を評し「林の『ゆっくりしたプレー』は、教えられるものではない」と言いました。「遅い」という批判は彼につきまとうものでしたが、一方で「遅さ」こそが、彼の特長であったと言えるでしょう。彼のボールタッチの多さこそと、タメて出す一連のボールキープからリリースにおける「リズムの変化」こそが、かつてのヴェルディを象徴したパスサッカーの基盤であり中心軸であったし、是非はともあれ、そのリズムなくして表現できないサッカーであったと僕は考えます。
日本のサッカーにおいては、その特徴として「速さ」が挙げられますが、一方でそれは「忙しなさ」とも映ります。言い換えれば緩急のなさ、「抑揚のなさ」とも。しかしそれこそが日本が世界と戦っていく方法論にあるのだとすれば、あるいは「速さ」こそが日本における選手の評価基準において絶対の優位性を持つならば、恐らく、林健太郎のような選手が評価されることは、今後ないのではないか、もう彼のような選手が現れることは二度とないのではないか、そういう寂しさを感じずにはおれません。
林が今後、どのようなキャリアを積んでいくのかは、まだ彼の胸のうちでしょうけれども、彼にしかない新しい価値基準、評価基準を作って、違う視野を持った選手を世に送り出してくれるようになって欲しいと、そう願っています。
おつかれさまでした。

2009シーズンのJリーグも閉幕。
鹿島は3連覇を果たし、湘南がついにJ1へと昇格しました。
ただまた来年もリーグは続くんです。
ひとまず休息。
あとは、それから。
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by eixeix | 2009-12-06 20:37 | サッカーとか。
そろそろ
夕方のゲームはやめてほしいと思うんですが。17時キックオフとか、正直ツライんですが。主に腰が。
負けたなりに、まあ、平本のを除けばそれなりに評価できる部分もあって、一方でやっぱりというか、服部-レアンドロラインがいないと、どうにも組み立ての深さがなくなって、頑張ってるんだけど、頑張ってるだけ、というような。難しいところですね。
失点シーンそのものは、もう、ああいう風になっちゃったらどうもならんよね、という辺りで、突き詰めて見ると、やっぱり熊本の方が、攻守における踏み込みの速さで上回った前半だったのかなと。
後半は明らかに守り重視だった熊本に対して、ボールは持てたけれども、厚いところを破るだけの何かが足りなかったとは思います。河野から井上のダイビングヘッドにつながった場面とか、それなりに意図した良い崩しが出来てたのでしょうけれども、回数が少なかったことも事実で。
来期の体制がまだ見えてない中で、みんなそれなりに継続して戦っていかなきゃいけないんで、モチベーション的にも難しいところですが、ゲームの内容そのものは悪くない。あとは、自覚の高さとか、フロントの判断の早さとか、そういう部分が求められるのがこの先の数ヶ月、というところでしょうか。
残り2試合。
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by eixeix | 2009-11-22 11:43 | サッカーとか。
つまり、サッカーの面白さ
そこを定義するのは、あるいは一般化するのは、想像するよりも意外に難しいとは思うのだけれども、ただ言えることは、試合終了後、ベルマーレの選手たちにヴェルディのサポーター達が拍手を送った事実こそ、このゲームの内容を誠実に評価した表れであると、そのように思うわけで。

お互いに攻撃的でオープンなゲームをやった。結果はドローだった。ラストプレーで追いつかれたことは残念であり、悔しいのも確かなのであるが、それぞれのチームが得たものは確かにあった。それがすべてで良いじゃないか、と今のところは思う。
ベンチワークの部分では疑問もあった。しかし早々の藤田の故障というアクシデントも考慮すれば、打てる手はかなり限られていた。
ゲームを通して、湘南の両SBと、中盤との距離感や受け渡しにズレが見られ、最初こそ坂本・寺川・田村の張ったスクリーンにさえぎられていながらも、引き付けてから逆サイドという形が嵌まり始めると、面白いようにサイドから切り崩せた。結局、アジエルにボールを預けてくるタイミングをきちんと見て、奪うポイントを定めてから、取って逆サイドを見るパターン、特にレアンドロが左サイドから広いアングルで攻撃をセレクトできる状況が増やせたのが大きかったのかとは思う。
が、それがどこまで戦術的に狙ったものなのかは分からず、むしろ全体に動き出すタイミング、ボールをもらうタイミングと早さが整理されていて、それは言い換えると、守備の作り方と切り替え際の詰めがちゃんと出来ているのだろうな、という。
レアンドロの才覚にサポーターが忠誠を強める一方で、しかしシーズンが終わろうとしていることにお互いが寂しさを感じてもいる。井上平の覚醒は、より確信をもって受け入れられつつある。廣井は不慣れな状況でかつ決してテクニカルな選手ではいが、しかし「自分に出来ること」を誠実にこなそうとしている姿勢は好感される。服部の攻撃時のミスが気にはなったが、攻守の切り替えの場面での位置取りはさすがと思わせる。土屋・富澤の両CBが躊躇なくオーバーラップできる道理。

たまには勝ち負けを抜きにした良いゲームがあってもいいじゃないかと。もちろん、湘南としては勝ち点3が欲しかっただろうが、それは次節、自力でつかみとって頂きたい。

セレッソと仙台が昇格を決め、千葉が降格した。
シーズンの夕暮れ。
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by eixeix | 2009-11-11 01:06 | サッカーとか。
やっぱこう
タイトル戦は思い入れのない戦いを見るのが、一番楽しくていいね、などと思ってしまうナビスコカップ決勝でした。唐突に保存してあったナビスコリッツの存在を思い出した奥さんに差し出されて、何やら高級ジャムのよなものを塗ったくって食いながら見てました。リッツうめぇ。

然るに。

FCの一体感とか、若い選手の躍動感がまぶしい試合でしたね。米本の活躍も素晴らしかったし、GK権田のプレーの、「青さ」と「若さ」のバランスは、なかなか良いものだよなと思ったりね。
こういうカップ戦の場合、結局は個力やそれまでの力関係よりも、むしろ如何にそのワンゲームにフォーカスしてくるか、不測の事態にアジャストしていく統一感があるか、そういうところが出るように思います。
ある意味で「いつも通り」だったフロンターレと、「いつも以上」だったFCの差が出たのかな、と。
フロンターレがビッグマッチを尽く落としてしまう理由は、やはりどこか、雑な部分があるからだ、と思えてなりません。個で見て、攻撃陣も素晴らしいし、守備陣も非常に力がある。何よりその両者をしっかりつなぐ力が中盤にある。にも関わらず、ゲーム中でも、あるいはシーズンにおいても、どこかズレると、それぞれが「勝手に頑張り始める」ようなところがあるなぁ、と。生真面目さの現われとも言えるし、規律のなさとも映る。
問題はそれが長い期間にわたって解消されていない、と見えるところで、チーム作りにおけるバランスの難しさだなぁ、などとあらためて思うわけです。

ただこれ、思い入れ強く見てると、きついよなぁ、などとも思うわけですね。勝つのは嬉しいけれども、その過程も、あるいは敗北の味も重い、というね。
サポーターの因果ではありますね、はい。

ところで。
マジで何をしてるんですか、あなたは。
年を取るって、いやよねぇ。
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by eixeix | 2009-11-04 01:21 | サッカーとか。
3つ勝って
しかも無失点であるわけで。よきかな。

ただどうも、松田監督自身も言ってるけれども、フィジカルが落ちてくると、どうしてもこのチームは守備よりもむしろ攻撃の部分がルーズになる。「ボールをまわせるから」という楽をしたがってしまうのかしら本能的に、みたいな。トランジション・ゲームをやりきるには、やっぱり基礎的な部分の積み上げが足りないような気がするんだよなぁ、と。
福岡の前半の手数が少なすぎて、楽させてもらってるうちに先制したわけだから、まあ、そこをきちんと守りきったのは評価すべきだろうと。点の取り方はいかにもゴリ押しで、「らしい」というか、むしろ良くない時の取り方じゃないのかしら、典型的に、などと思う。J'sGoalの中倉さんの記事が、何やら主語がなかったりとっちらかったりで、お互い疲れてたんですかねぇ、みたいな。

右サイドの詰まり感というか窮屈感は、アトさんも触れてますけど、どーにもならんのか、どーにかなってるのか、不明瞭なりにやってて、「変なクセがついてやがんなぁ」などと思ってたわけですが、まあ、飯尾がいてボール収めてくれれば、ひとまずのところは我慢できる範囲ではやれそうなのかな。一方で福田がもっと早いタイミングで動き出して、リスク承知でスペース攻略した方がダイナミズムは出そうと思いつつ、左からオープンスペースを見てもらえてるかどうかの判断が危ういのと、そもそも切り替えが遅いときは、全体に顔を上げんのも遅くなってて、スムーズさが失われる分、単にリスキーなだけ、みたいな。
とりあえず藤田はボール持ったら逆サイド見とけ。サイドtoサイドかけてから、ダイアゴナルに入った方が色々ありそう。後ろは服部先生に任せて。

ま、間が少し開くので、色々と試してみる機会に出来ると良いですかね。
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by eixeix | 2009-10-27 00:28 | サッカーとか。
次のステップ
松田監督体制での初戦を完勝。良い滑り出しだな、と率直に思う。
メンバーに大きな変更はなかったものの、河野の役割を少し変え、1.5列目的に配置。右ハーフに置いた飯尾と積極的にポジションチェンジしながら、これまでよりはずっとやりやすそうに動き回っていた印象。
結局のところ、ディテールなのだ。逆説的に、高木監督は大枠を決めていく部分では、ある程度チームの作り込みに成功していた、とも言える。要するにもっと詰めるべき部分、配慮して調整しなければいけない部分を個人任せにしていた、そこが閉塞感のもとになっていたのだろうと。
縦への意識、ポジションチェンジやフォローの距離感が良い。それは恐らく、守備での距離感を整えなおし、ゾーンの作り方にも気を配ったのだろうと映る。結果的にしっかりとしたトランジションも出来ていて、それがカウンターの厚さにも反映されていたのではと。ボール奪ってからのつなぎや展開もやりやすくなるわけだし。
河野のバイタルへの突っ込みと、ボランチとの距離が整理され、レアンドロはフリーでボールを受けられる場面も多かった。前への速さがつくと、自然と長いパスが出せるのが面白いところで、これも結局、以前のようにコネてしまう場面が多いときは、それだけチームに連動性がなかったという証拠なのかもしれない。
高木俊幸は面白い存在になるかも知れないが、まだまだこれからの選手。まぐなどは「今日は高木のデビューに絞ったエキシビションマッチ」とか言ってたが、少なくとも試合終盤はそういう雰囲気だった。これでいくつもあったチャンスをひとつでも決めておけば、盛り上がりも最高潮だったろうが、まあ、そこは若さに免じてご愛嬌、というところで。出てきたときは見た目に過緊張で「大丈夫か?」と思ったが、自分の得意な形でシュートを打てた後からは、積極性というか、欲が出ていて、若者らしく微笑ましかった。
林がチャンスを随分逃してしまって可哀想な感じだったが、今日ぐらいの感じでやれれば、焦ることはないだろうと。ヘッドで競るときのジャンプのタイミングとか、土屋を見習ってもう少し工夫した方が良いとは思うが。
相手チームに関して言えば、水戸は主力の離脱もあって、やっぱり元気がない感じだった。少なくとも僕らの恐れていた水戸はそこにおらず、少し寂しさを覚える内容。吉原の鋭さと賢さ、金澤や荒田の突進力はさすがだが、効果的とまでは言えなかった。
監督交代というモチベーション部分での効果は、そうは長続きしないだろう。せいぜい3~4試合のものだ。その先につないでいくためにも、ここからが注目だと思う。
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by eixeix | 2009-10-19 21:22 | サッカーとか。
正しい判断
をするのは、常に難しい。客観的に正しい判断というのは不可能に近く、せめて自分の主観に寄り添うように判断するには、自分自身の研鑽の痕を持たなければ、薄っぺらくなる。
つくづく、難しい。
現政権の苦悩を眺めれば、「言ったことに責任を持つ」というのは、真っ当な大人の社会ですら難しいのだと思い知る。最も、言ってることの中身の妥当性を本人たちも周囲の人間もどれほど信じていたのか、という点については、少々議論の余地があるだろうが。

高木監督が解任された。
松田新監督については、育成畑の人間である、という認識だし、ベレーザの監督としての実績が印象深いが、Jではまだその可能性については未知数であるし、これ以上の評はない。

監督解任時期について「なぜ今?」という疑問の方が、僕にとっては大いに疑問だ。つまり「今以外にいつ解任すべきなんだ?」というのが僕の率直な意見だ。個人的には、真っ当な判断であると考える。昇格の可能性が消え、天皇杯も敗退した。これ以上、彼にチームの指揮を取らせる意味は何もない。
ここでは何度も述べているが、高木監督にはこれ以上、何のアイデアも残っていない。チームを前進させられない。それは「リソースの無駄」だ。クラブや選手とっては消耗であり、磨耗であり、害悪である。
若い選手たちにとって、あるいは契約の境界線上にいる選手たちにとって、残りシーズンは生き残りのための戦いになる。自分の将来を賭けた仲間同士での闘争になる。そこに評価基準を失った監督を置いておくのは、誰にとっても幸福な事にはならない。プロサッカーのピッチにおいて、変化を望まない敗北主義者に何の存在意義があるというのか。
新しい基準を設け、例えわずかでも、新しいパワーを引き出さなければいけない。そして最後まで戦い抜かなければいけない。それがプロの役目だと。

もちろん、シーズン当初から予想された苦境において、敢えてこの任を受けた高木監督の、その意思には感謝している。しかし同時に、彼の監督としての経験値の低さ、ディテールの弱さ、引き出しの少なさ、何よりチーム作りのルーズさを見るにつけ(若さゆえと見るべきなのかは分からないが)、この状況を託すには「ひ弱」だったと言わざるを得ない。さらなる精進と健闘を期待したい。

ここから先は、すべて逆境だ。
そこに立ち向かう意志こそが、クラブに求められているもの、まさにそのものだ。
だからこそ、この判断を祝福したいと思う。
逆境への抵抗が、鈍感へとすり替わってはいけないのだ。
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by eixeix | 2009-10-16 22:29 | サッカーとか。
今さらそんな話はしたくない。
という気分。
ホンダロックの選手たちが発揮した、すばらしき集中力、勇気、規律を賞賛せよ。

5シーズン続けての初戦敗退は、相手もシチュエーションも違うとはいえ、必ず、何らかの理由があるはずだ。
その中身を総括されなければ、結局、チームの抱える本質的な問題が改善されぬままだ。

目標なき残りシーズンを、何のために過ごすのか。
上積みを期待できない試合に、如何なる意味があるのか。
来年がある、と信じるのならば、そのために今しておくべきことは何か。
クラブは自らに問い質すべきだ。


もう少し。ヴェルディの試合を離れて。
すでにJ1、J2のチームの初戦敗退は珍しくなくなっている。初対決の相手、がむしゃらに向かってくる相手に対して、ゲームをコントロールできない現象は、何に起因するのだろうと考える。
モチベーションもあるだろう。大学チームのように、常に一緒にいる環境で鍛えられる結束や、社会人チームの長い期間をかけた熟成の結果もあるだろう。地方クラブチームのJに対する功名心も侮れない。
一方でJのチームの選手の流動化は、結果として個々の質的向上はあるにしても、チームとしての熟成が必ずしも進まない結果につながってはいないのだろうか。Jは比較的戦力の拮抗したリーグではあるが、それでもリーグ全体として、やはりデフレ的な感じになってはいないだろうか。
トップカテゴリーとして、本当に将来にわたって十分な魅力を提供できうる基板を、完全に確立したと言えるのだろうか。

そんなことを、つらつらと考える。
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by eixeix | 2009-10-12 00:32 | サッカーとか。
国立で
ぼんやりした試合をぼんやりと眺める。
まっこと、今のヴェルディのやってる蹴球は、漠然とした、漫然とした、中身の詰まっていないシロモノであり、すでに良し悪しを論ずる段階にない。
守備の組織性についていえば、富澤がある程度サイドバックでフィットしており、サイドディフェンスに対するブレが少なくなった分、中央ブロックの作り方にバランスが戻った感はなくもない。が、実際のところ、早い時間に先制した甲府があまりリスクのある攻めに出てこなかったという部分もあって、裏に蹴ってマラニョンを走らせてくるだけなら、土屋ひとりで十分だろうという。
攻撃のひどさは目に余る。もちろん、甲府がしっかりしたブロックを作っていたというのがあり、その組織性であるとかプレッシングのバランスの良さが称えられるべきとは思うものの、如何せん、ヴェルディの攻めには速さと工夫が決定的に不足している。それは攻撃の「作り方」に規律がなく、個人任せで「なんとなく」やってるからで、効果的なランも効果的なパスも見当たらない。それでも前半、多少は見せ場を作れたが、後半にいたっては、相手ブロックの前にただパスを回すだけで、適当なハイボールを蹴っては相手にボールを渡す繰り返し。うんざりする。富所は何をするために投入されたのか。

パスは言語だ。パスはメッセージだ。
受け手に「何をして欲しいか」「何をすべきか」を伝え、次のプレーの選択肢を与えるのがパスの役割だ。それだけで伝わらないときには、日本語に翻訳し、理解し、コミュニケーションのレベルを高める。そのために日々のトレーニングがあるのだ。
今のヴェルディはピッチに言語を持たない。コミュニケーションが成立していない。
それは明白に監督の責任だ。チームの言語能力は、監督の言語能力とイコールだ。

新体制になり、強化担当は川勝さんだそうだ。この際、もうとっとと指揮を執られては如何か。
川勝さんの監督しての才をさほど高く評価しているわけではないが、少なくとも何一つ生み出す力をすら失った指揮官に、例え一試合たりとて預けておくのはクラブの残った少ないリソースを無駄にしているだけだ。
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by eixeix | 2009-10-05 00:19 | サッカーとか。
つまるところ
「攻撃力「攻撃性」っていうものは、個人スキルの重要性はもちろんあるのだけれども、そのスキルを軸に如何に練り上げるかという着想・構想の部分で、嵌まる形を正確にチョイスできるかどうか、そこで半分ぐらい決まるんじゃねぇのかと思ったり。
ただそれは、集められる人に寄るよね、という、ある意味投げっぱなしな現実もあるわけで。セレッソ見てると特にそう思います。

基本的に「前半は良かった」という考えには与しない。
というか。
前半のセレッソが中央に付けるタイミングが早過ぎる気がして、「真ん中が頑張って守る」的なところに守備のテーゼの8割ぐらいが含有されてるヴェルディにあっては、言い方を変えると「みくびられてる」というかね。そんな感じで見てました。向こうの2シャドーとサイド、ボランチの出入りを「誰が」「いつ」見るかという辺りは整理されてなくて、スカウティングやってこんなもんなら、どれだけ漫然とした事やってんだみたいな。グループ守備をきちんとやらにゃ一気にやられる可能性のある相手に対して、2人以上の関係性を作られると、ボランチが見るのか、サイドバックが見るのか、前目はいつのタイミングでフォローするのかとか、そういうのはバラバラなまま。個人の判断でやってるから、お見合いしたり、カバーもないのに2枚行ったりとかね。
「こりゃ後半やばいなー。セレッソが中に引き付けてからサイド→サイドトゥサイドとかやられたらボランチ死んで終了だな」とか思ってたら、案の定その形でやられて「無策すぎる・・・」と残念な気持ちになるどころか、むしろ自分の予想が当たって軽く嬉しかったりぐらいの。まあ、フィジカル面で差があるっちゃその通りで、カイオを最後まで抑制出来なかったんだから、そこ起点にされるとね。どうにも、という。
結局のとこ、土屋と服部の才気でもってチームの体裁を保ってるような状況であるのだからして、グループで崩されるのは仕方がねえ。所詮、そんなもんだ。
攻撃面でも、なんかこう、寄せ集めて頑張りましょうみたいな部分はここ今日に至って今さら変えようもなく、その日のチームのリズムにレアンドロが「合う」日は良いし、「合わない」日はダメだし。どうやって「合わせる」かはサッパリないので、それってただ投げ出してるだけだろ、とか、やっぱし河野は左のほうが良いんじゃね?と思わざるを得ず。大黒は、やっぱちょっと、コンディション的にはどうなのかなぁ。
全体にファイトしてるのはよく伝わってきてる。でも、それは今年に限った話じゃなくて、この3年ぐらいでじっくり身に付けたもんだよね、とも思う。
愚痴言ってても仕方がないんで。
せめてもう少しフィジカル面で対抗できる余地がないと(つまりトランジションゲームやりきるぐらいのスタミナであるとかアジリティであるとか)、どのみち手詰まりになるのは見えてるんで、まあ、今年を乗り切ったら、来年はそっから着手しないとどうにもなー、と思いました。はい。
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by eixeix | 2009-09-24 23:37 | サッカーとか。