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毎年の事とはいえ
やはり今シーズンも、戦力外となる選手のリストは発表されるわけで。
契約満了選手のお知らせ
羽山拓巳選手引退のお知らせ

どの選手にも、それぞれに思い入れがあり、なかなか一口に言葉にすることが難しく。
一方で、意外なほどに平静に、こういう事実を受け入れられるようになってきた自分も確かにあって、寂しさはあるにしても、やはり慣れてくるのかな、と嫌な気持ちになったりもする。
まさか、と思う名前もあれば、やはり、と思う名前もある。
せめてすべての選手に、次の良いステップが待っていることを願わずにはいられないけれど、一方で、そうはならないであろうことも、十分に思い知らされている。

現実には、残りの選手の契約更改はこれからであって、ある意味、ここからが本番であるとも言える。
選手の意思、クラブの決意、監督の方針、そうしたものを束ねていく重要な作業でもある。
それはさらに、厳しく、辛い結末をもたらすこともある。その覚悟も必要になってくる。

優れたプレーヤーとして、その存在を惜しまれながら引退の花道を飾ることができるのは、才能と運に恵まれた本当に一握りの者に限られ、そしてその中で、ひとつのクラブでプレイヤーとしての道をまっとうできる者は、より希少で、かけがえのない存在なのだと、僕たちは知りすぎるほど知っている。
にも関わらず、僕たちは、新しく入ってきた期待のルーキーたちが、当たり前のように自分のクラブで、選手としての歴史を恙無く過ごすのだと、どこかで思い込んでしまっている。その幻想と、過酷な現実との折り合いをつけながら、サポーターはクラブと共にあることが出来るかどうかを試され続ける。すべての冬と春の間で。

やがて春が来て、次のシーズンが始まり、新しく来た選手が優れた働きをすれば、過去の選手のことなど、試合後の酒の肴として舌に上るのみであって、哀しい気持ちは忘れ去られ、美しいプレーの思い出だけが、いつまでも記憶として残ることになる。
それが良いことなのかどうかは、別にして。

ただ、冬の寒さの折に、新聞やサイトの片隅の、小さな記事に胸がうずく日々は、まだしばらく続くことになるだろう。
by eixeix | 2006-12-02 01:36 | サッカーとか。
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