ナビスコ v.s.広島 2-2 引き分け
オフィシャル試合詳細

タイトルが長いのはめんどくさいということにようやく気づく。
風邪気味で体調が悪く、ひとまず国立のバックスタンドにて観戦。行きがけに新宿小田急ハルク地下食品売り場のリトル・マンマでロコモコボールを購入していく。スタジアムに着いてから食べてみたが、680円という価格を考えても、ボリューム、味とも大変結構であった。国立や味スタは食糧事情が悪いので、それはそれで自分で工夫することも必要かと。どうでもいい話だが、新宿駅前でガンバの大黒を目撃す。買い物でもしてたのであろうか。

試合の話。
ヴェルディは相馬が出場停止、大悟がベンチに戻ってきたものの、相変わらず米山は不在。戸田はベンチ、山田をベンチ外に温存し、玉乃と久場を先発に持ってきた。これはアルディレスにとってひとつのトライか。サンフレッチェも駒野、ベット、大木らを温存。ジニーニョ不在の中で、3バックに変更してきていた。両者ともに、多少、様子見という感があるメンバー。
試合の内容は全体にヴェルディがボールを持ちながら攻め気が足りず、広島は前半からプレスに精彩を欠いて、長いボールに頼りがちという印象だった。
ヴェルディは特にボールを持ってから、動かし方に時間がかかりすぎたという気がする。先制点はキレイなワンツーをワシントンと平本の間で決めたもので、そこにいたる過程としても、ボールを動かしながら徐々に広島のプレスをくぐってラインを下げさせた結果であり、偶発的な要素はあるにしても、狙い通りの形とは言えるだろう。一方で終了間際の劇的な同点弾は、あの局面で冷静にドリブルで一人外して強いクロスを上げた戸田のセンスと、ワシントンの持っている強さや技術が出たものではあるが、本来やりたかった形ではなく、結果としてそうなった、という風に見えて、それはオジーのコメントからも伺える。
問題点として、1点取ってからの攻め方であり、もっとシンプルに、正確に、積極的に前へ行く姿勢が必要だったのではないか。リスクを恐れてか、押し上げは薄く、間延びしがちで、手間ばかりかかって肝心のフィニッシュに届かないという場面が多い。パス回しそのものは技巧的な場面があって楽しいことは楽しいのだが、それはやはり決めてナンボというところもあるわけで。
一方の広島は、小野監督の思想がよく見える。非常に細かいところまでコツコツ積み上げている感じがあって、例えばスローインやセットプレーへの動き出しは常に早く、ボールが「止まった」瞬間から集中力があって、恐らくトレーニングでは念仏のように「切り替えを早く」と刷り込まれていることは容易に想像できる。ガウボンの1点目も、その早いリスタートから生まれている。李が競り合いの中で故障したという点はあったにせよ、ヴェルディの守備陣の集中力を、広島の意識が上回っていたからこそ生まれた得点で、そこから畳み掛けた集中力に、トレーニングの後がうかがえる。ただ3バックにしたせいか、前半からいつものような高い位置でのプレスに連動性がなく、ヴェルディの両サイドと中盤でのパス回しを上手く捕らえきれていなかった。佐藤寿人の裏への動き出しと、ガウボンに当てるパターン、いずれもボールが長い場合が多く、深めに守っていたヴェルディの守備陣にしてみれば、気をつけて対応していればそれほど危険ではないようにも感じた。後半、駒野、ベット、大木を投入して4バックにシフトして盛り返したのはさすがだったが。
ヴェルディのセットプレーや攻撃の組み立てなどは、広島のそれと比較して、大雑把どころか、野放図なものにさえ見える。ただサッカーはパターン学習で勝てるようなものでもないので、広島は、丁寧に積み上げている分、やや単調なところがあるな、とも思った。
ひとつの素材として、小野監督のスタイルは、ある意味で非常に日本的であると感じる。つまり日本選手の機敏さや真面目さ、速さをまとめあげて組織的に戦う、というオーソドックスさ、だ。ただそれ故に、フィニッシャーの力が試合の趨勢を大きく左右するという面があるかもな、とも見える。ガウボンのゴール前での強さが際立っていただけに、難しいものだな、と逆に思った。
さてヴェルディの選手たちはというと。
久場については、初の先発フル出場、ひとまずごくろうさまと。守備の軽さはあるが、切り替えや戻りを早くすることで何とか対応していたし、技術的にも、相馬のようにゴリゴリ行くというよりは、むしろ顔を出すタイミングとか、自分の得意な局面の作り方に、なかなか上手さを感じる。思っていたよりもクレバーな選手かも知れない。
久々に先発の玉乃も悪くない出来ではあった。攻撃の起点になる場面も多く、よく頑張ったともいえる。ただし敢えて苦言を呈すると、ひとつにはボールの受け方として、全体に間延びしているのは分かるのだが、下がって足元に要求する場面が多すぎる。それは楽をしすぎだ。もうひとつはパスを出した後のプレー。ボールの質そのものは良くても、パスを出したら出しっぱなし、という場面が目に付く。もう少し判断をして、出した後にどう動くか、が見えてこなければいけないし、リターンをもう一度受けて自分で勝負、あるいはFWのマークを引き剥がす動きが欲しい。止まっていては怖さは出ない。技術的には期待通りだ。パワーも付いてきている。だからこそ、僕が玉乃に望んでいるレベルは、それほど低くない。
戸川も久しぶりにフル出場。カバーに回る局面が多く、本人としては苦しかっただろうが、大きく破綻させなかったのはさすがか。裏に出てくる佐藤によくついて対応していた。2失点目の場面も、もう少し判断が早ければ、とは思うし、パスの質についてももう少し改善の余地はあると思うが、とにかく一通りの仕事は出来た。復帰直後のパフォーマンスとしては申し分ない。

ワシントンの素晴らしさで救われたゲームだが、まだ改善の余地が多い。速いアタック、臨機応変なパス交換、それから縦に出て行くタイミングや積極性がどの程度戻せるのか、いろいろと課題の見えるゲームだったと思う。
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by eixeix | 2005-05-29 23:21 | サッカーとか。
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